PSI単位換算完全解説|パスカルとの換算方法と実用例
1psi = 6.894757kPa = 0.006894757MPa = 6,894.757Paです。PSIからkPaへ直すときは数値に6.894757を掛け、kPaからPSIへ戻すときは6.894757で割ります。この記事では、PSI単位換算の公式、早見表、タイヤ空気圧や海外製品の仕様を読み替えるときの注意点をまとめます。
1psiは何kPa・MPa?まず答えを確認
PSIは、ポンド毎平方インチを表す圧力単位です。正確な換算では、1psiを6,894.757293168Paとして扱います。実務や日常の表示では小数を丸め、1psi ≒ 6.895kPa、1psi ≒ 0.006895MPaと覚えると便利です。
- PSI → kPa:PSI × 6.894757
- PSI → MPa:PSI × 0.006894757
- kPa → PSI:kPa ÷ 6.894757
- MPa → PSI:MPa × 145.037738
たとえば、30psiは30 × 6.894757 = 206.84271kPa、つまり約206.8kPaです。MPaでは0.20684271MPa、約0.207MPaになります。小数をどこまで残すかは、測定器の表示桁と計算の目的に合わせてください。
PSIとは?パスカルとの違い
PSIは pound-force per square inch の略で、1平方インチあたりに何ポンド重の力がかかるかを示します。一方、Paは国際単位系(SI)の圧力単位で、1Pa = 1N/m²です。PSIは米国製品、タイヤ、空気圧機器などで見かけやすく、Pa・kPa・MPaは日本の計器、仕様書、工学計算でよく使われます。
記号は通常 psi と小文字で書きます。PSI、Psiと表記されることもありますが、検索や製品仕様を確認するときはpsiを同じ単位として読み替えれば問題ありません。ただし、psf(平方フィートあたりのポンド)やlbf/in²など、似た表記でも面積の基準が違う単位は別物です。
ゲージ圧と絶対圧は別に考える
換算係数は単位同士の関係ですが、圧力の基準まで自動で変えるものではありません。タイヤゲージやコンプレッサーの表示は、大気圧を0とするゲージ圧であることが多い一方、真空を0とする絶対圧を使う仕様もあります。単位だけを変える場合は値をそのまま換算し、基準を変える場合は大気圧を加える計算が必要です。
PSI単位換算の早見表
次の表は、日常的に確認しやすいPSIをkPa、MPa、bar、kgf/cm²へ置き換えた目安です。表示値の確認や入力前の概算に使い、精密な安全計算では機器の仕様書に記載された係数と有効数字を優先してください。
| psi | Pa | kPa | MPa | bar | kgf/cm² |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 6,894.757 | 6.895 | 0.006895 | 0.068948 | 0.070307 |
| 5 | 34,473.786 | 34.474 | 0.034474 | 0.344738 | 0.351535 |
| 10 | 68,947.573 | 68.948 | 0.068948 | 0.689476 | 0.703070 |
| 14.5 | 99,974.987 | 99.975 | 0.099975 | 0.999750 | 1.019455 |
| 30 | 206,842.719 | 206.843 | 0.206843 | 2.068427 | 2.109209 |
| 35 | 241,316.505 | 241.317 | 0.241317 | 2.413165 | 2.460743 |
| 40 | 275,790.292 | 275.790 | 0.275790 | 2.757903 | 2.812279 |
| 50 | 344,737.865 | 344.738 | 0.344738 | 3.447379 | 3.515350 |
| 60 | 413,685.438 | 413.685 | 0.413685 | 4.136854 | 4.218420 |
| 100 | 689,475.729 | 689.476 | 0.689476 | 6.894757 | 7.030700 |
表の数値は換算係数を小数第3位前後に丸めています。1barは100kPa、1MPaは1,000kPaなので、表の列をまたいで桁を確認すると計算ミスを見つけやすくなります。
PSIからkPa・MPaへ換算する計算式
PSIをkPaへ換算する
kPa = psi × 6.894757です。たとえば32psiなら、32 × 6.894757 = 220.632224kPaとなり、約220.6kPaです。海外仕様のタイヤに「32 psi」と書かれていて、日本の表示に合わせたいときに使います。
kPaをPSIへ戻す
psi = kPa ÷ 6.894757です。220kPaを換算すると、220 ÷ 6.894757 ≒ 31.908psiです。早見表で近い値を探す場合は約31.9psiと表示できます。
PSIをMPaへ換算する
MPa = psi × 0.006894757です。100psiなら0.6894757MPa、約0.689MPaです。逆に0.7MPaをPSIにする場合は、0.7 × 145.037738 ≒ 101.526psiとなります。
PSIをkgf/cm²へ換算する
1psiは約0.07030696kgf/cm²です。したがって、kgf/cm² = psi × 0.07030696、反対方向は psi = kgf/cm² × 14.223343 と計算できます。日本の古い機械資料や圧力計でkgf/cm²が出てきたときの読み替えに便利です。
入力値を毎回計算するなら、サイト内のpsi・kPa変換ツールを使うと、単位の選択と結果の桁をまとめて確認できます。圧力全体を比較したい場合は圧力単位換算ツール、kPaとMPaだけを扱う場合はkPa・MPa変換ツールが適しています。
タイヤ・機械・海外仕様でPSIを使う場面
タイヤ空気圧
輸入車、海外の取扱説明書、空気圧ゲージではpsi表示が使われることがあります。たとえば35psiは約241.3kPa、約2.41barです。ただし、運転席ドア周辺のラベルや取扱説明書にある指定値は、乗車人数や荷物、前後輪で異なる場合があります。単純に「見たことのあるpsi値」に合わせず、車両の指定値を優先してください。タイヤ用途の確認にはタイヤ空気圧換算も利用できます。
エアコンプレッサー・空圧機器
コンプレッサーやエアツールでは、使用圧力をpsi、kPa、barのいずれかで表示します。30psiと0.30barは同じではありません。30psiは約2.07barなので、最大使用圧力を確認するときは単位をそろえてから判断します。入力圧、吐出圧、耐圧の項目も混同しないようにしてください。
海外製品の仕様書
製品仕様のPSI値を日本の資料へ転記するときは、元の値、換算後の値、丸め方を並記すると誤解が減ります。たとえば「50psi(約344.7kPa、0.345MPa)」のように書けば、どの単位を基準にしたかがわかります。規格や安全率に関わる数値は、丸めた値だけで設計せず、原資料の精密値を残してください。
PSI単位換算で間違いやすいポイント
- 6.894757と0.006894757を混同する:前者はkPa、後者はMPaへ換算する係数です。単位が1,000倍違うため、結果の桁を必ず確認します。
- PSIとPSFを取り違える:どちらもポンドを含みますが、PSIは平方インチ、PSFは平方フィートです。
- barとpsiを近似しすぎる:1barは約14.504psiです。30psiを約30barと扱うと大きな誤差になります。
- ゲージ圧と絶対圧を混ぜる:単位換算だけでは基準圧の違いは解消しません。仕様書のgauge、absolute、absなどの表記を確認します。
- 表示の丸めを精密値と勘違いする:タイヤや日常測定では約値で十分なことがありますが、設計・検査では有効数字と規格を優先します。
圧力単位の全体像を確認したい場合は、圧力単位換算完全ガイドでPa、MPa、kgf/cm²、bar、atmの関係も確認できます。また、Pa・kPa・MPaの桁を先に整理したいときはパスカル単位変換マスターガイドが参考になります。
PSI単位換算のよくある質問
まとめ
PSI単位換算の基本は、1psi = 6.894757kPaです。PSIからkPaへは掛け算、kPaからPSIへは割り算、MPaへは0.006894757を掛けます。タイヤや機械の仕様を読み替えるときは、単位だけでなくゲージ圧・絶対圧、測定範囲、指定値の条件も合わせて確認しましょう。
参考リンク
- NIST: pressure units and conversion factors(圧力単位の換算係数)
- NIST: SI units(パスカルを含むSI単位の基礎)